YAMAHA DX21を修理!
押し入れから懐かしのDX21を発掘したので久しぶりに電源を入れてみたら、なんと画面が真っ黒です。
こいつはFM音源に凝っていた頃に勢いで買ったやつです。
アフタータッチどころかベロシティすら無いおもちゃ鍵盤でしたが、
スライダーを使った操作感が良くて色々な音を作って遊んでました。
うーん、久々に弄りたい。
よし、修理だ!
画面が真っ黒ということは、CPUが動いていないと思われるので
まずは電源の古びたコンデンサから交換していきます。
これは交換後の写真。
電源の他に出力部以外の電解も交換しました。
しかし症状は変わらず。
数十回電源を入れるとたまに立ち上がるが、すぐフリーズするといった発見をしましたが余計悩むだけです。
これが基板。
DIPなICが素敵です。
CPU周り。
CPUはこのころよく使われていたHD63B03XPです。
音色はマスクROMに焼かれているものをRAMに呼び出す方式。
さらにカセットレコーダーを接続して音色データを保存できるという謎機能付き。
実は購入当時に電池をホルダー化しました。
念のため足を再半田し、水晶を変えましたが無駄でした。
(クリックで拡大)
音声回り。
ICで組まれたコーラスエフェクトが使えたりします。
当然ON・OFFだけですが。
あと何故かマニアに信仰されている艶々の4558DVがたくさん使われています。
取って食おうという訳ではありませんが、お得感があります。
リセット回路に使われていたシュミットトリガインバータのSN74LS14でしたが、
CMOS回路の中で一個だけTTLというのも変なので、よく調べずにHCに交換。
やっちゃ駄目な例です。
結果は変わらなかったし無意味でした。
ここでふと思い出しました。
確か昔動いていた頃は立ち上がるまでに少し時間があったような・・・
でも今回運よく立ち上がった時はすぐ画面が出る。
よってリセット時間を延ばせばいいのでは?
ぺたり。
なんとこれで百発百中、直りました。
テンション上がって画面も青色パネルに交換してやりました。
でも調子に乗りすぎて純正の液晶を真っ二つにしてしまいました。
なんてことだ・・・。
コントラスト端子はマイナス電圧が出ているので注意です。
おまけに音源チップとDACの画像。
YM2164はあのYM2151の亜種らしく、出回っているデータを加工して移植することができます。
あのゲームの音をキーボードで鳴らせたりするのはロマンですね。
弾けませんけど。
修理したり改造したりして満足したので、こいつは押し入れに戻してやりました。
・・・あれ、何がしたかったんだっけ?